シラバス
2024年春期
村岸純
自然地理学概論
専門科目
生涯マネジメント系
2
スクーリング履修(S)
3月27日(水)23:59
平日スクーリング・月曜3限(13:00~14:30)《再配信授業対象》
開講予定日:4/1,8,15,22,5/6(祝),13,20,27,6/3,10,17,24,7/1,8,15(祝) ※休講等により変更する場合があります
 地球科学とも関連するので、自然環境について興味がある学生に履修を勧める。地理学入門を履修済み、合わせて履修することが望ましいが、特に条件は設けないので、誰でも履修できる。
 自然地理学は、地形、気候、植生、土壌のような観点から総合的に地域の自然環境を考える学問である。
 この講義では、世界の様々な地形や気候の地域特性とその成因について紹介し、自然地理学の知識を深めることを目的としている。また、自然災害の成因について学び、防災・減災に役立つ知識を身につけることも目的としている。
①地表面上にみられる諸事象について説明ができる。
②地形や気候の地域特性とその成因について説明できる。
③データから分析ができる。
④自然災害の特性について説明ができる。
 ご自身の身近な地域の自然について注意深く観察をし、その現象の成因を他の地域と比較した際、共通点・相違点を考えてください。教科書や講義の説明と関連付けられるようになることが、最終的な目標である。
レポート方式(添付ファイル形式)
提出期間:7月20日(土)~8月12日(月祝)23:59
9月6日(金)
・8割以上の出席と最終レポートの提出を単位修得の最低条件とする。
・やむを得ず再配信・オンデマンドにて受講の場合は、期日内に受講レポートを提出し、内容を理解していると判断できた場合に出席とみなす。
・ミニレポート 25%
・受講態度(授業内課題、質問・コメントなど参加度) 20%
・最終レポート 55%
以上の観点から総合的に評価する。
吉田英嗣『はじめての自然地理学』第二版,古今書院 ISBN:978-4-7722-7148-6
水野一晴『自然のしくみがわかる地理学入門』,角川ソフィア文庫
松原彰子『自然地理学』 第6版,慶應義塾大学出版会
松山洋ほか著『自然地理学』,ミネルヴァ書房
鈴木毅彦『日本列島の「でこぼこ」風景を読む』,ベレ出版
杉谷 隆・平井幸弘・松本 淳(1993):『風景のなかの自然地理』,古今書院
高橋日出男・小泉武栄編著『自然地理学概論』,朝倉書店
仁科淳司『やさしい気候学 第4版』,古今書院
大山正雄・大矢 雅彦『大学テキスト 自然地理学』,上下巻,古今書院
岩田 修二『統合自然地理学』,東京大学出版会
岩田 修二編集『実践 統合自然地理学』,古今書院
松倉公憲『地形学』,朝倉書店
山崎晴雄・久保純子『日本列島100万年史』,講談社ブルーバックス
貝塚爽平ほか編『写真と図でみる地形学』,増補新装版,東京大学出版会
『別冊 学びなおし 中学・高校の地学』(ニュートン別冊),ニュートンプレス
 など、講義中に適宜紹介していくので参照すること。 
地理学入門、自然災害史論
※「開放授業」の指定科目。
・準備学習として、前日までに配信する資料及び教科書を読んでおくこと。
・授業中はチャット機能を使い積極的に参加してほしい。
・ライブ受講を欠席した場合、再配信授業・オンデマンド視聴での受講を認める。これらの方法で受講した場合は、授業実施日の3日以内にその回で扱った内容の要点をまとめ、質問機能から提出すること(200字以上500字以内が目安)。
「ガイダンス」
授業の進め方と自然地理学の概要を説明する。
「地球のすがた・なりたち」
太陽系の誕生と惑星としての地球の性質を説明する。
「大気のはたらき」
大気大循環について説明する。
「海洋のはたらき」
海水の循環について説明する。
「気候・土壌・植生」
気候要素と因子及び土壌や植生の分布について説明する。
「世界の気候と人間生活」
ケッペンの気候区分に基づき世界の気候について説明する。
「第四紀の自然変動」
気候変動について説明する。
「プレートテクトニクス」
地震・火山活動の要因について説明する。
「火山」
噴火災害と火山地形について説明する。
「地震」
地震災害の特徴について説明する。
「地殻変動」
山地の形成について説明する。
「地形①(風化・侵食)」
河川の働きとして侵食・風化作用について説明する。
「地形②(運搬・堆積)」
河川の働きとして運搬・堆積作用について説明する。
「環境変動と地形発達」
自然環境の変化について説明する。
「自然の恵みと災厄」
自然と人間生活との関連性を説明する。この講義を通してのまとめを行う。